現場へ! まぜこぜ社会 前へ③
身体障害者や難病患者があきらめることのトップは、旅行や遠距離の外出である――。
これは東京都の2018年の「障害者の生活実態調査」の一部。つまり社会はまだ障害だらけで、機会は不平等なのだ。これをハード面だけで解決するには無理がある。ならばソフトの力で解決しようという動きが活発だ。
「ハードのバリアーをハートで解消する」。宇都宮市のNPO法人「アクセシブル・ラボ」代表の大塚訓平(くんぺい)さん(41)が掲げるスローガンだ。不慮の事故で車椅子ユーザーとなり、以前は気付かなかった制約や障害に直面した。
13年からコンサルティング事業を始めた。箱根や銀座などのバリアフリーマップ作成や、「障害者に対応した浴槽にしたい」といった宿の相談などに対応する。
法人名に、障害ゼロを目指す「バリアフリー」ではなく「アクセシブル(対応可能な)」を使う理由がある。「障害者が100人いれば障害も100通り。だからアクセシブルな提案を心がけています」
例えば「障害者にも対応した…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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