杉浦達朗
皇后雅子さまは9日、58歳の誕生日を迎え、これに先立って文書で感想を公表した。20歳の誕生日を迎えた長女愛子さまについて「あの幼かった愛子がもう成年かと思いますと、信じられないような気持ちもいたします」と言及。「これからも様々な経験を積み重ねながら一歩一歩成長し、成年皇族としての務めを無事に果たすことができますよう願っております」と思いをつづった。
天皇ご一家は9月、長年住んでいた赤坂御所から皇居へ移った。皇后さまは感想の中で「寂しさを感じましたが、自然豊かな吹上の地での新たな生活をつつがなく始めることができましたことを有り難く思っております」と述べ、上皇ご夫妻や職員らへの感謝を記した。
皇后さまの適応障害の治療を担当する医師団も、誕生日に合わせて「見解」を文書で公表。「工夫を重ね、ご活動を続けるよう努力していらっしゃることは自信につながり望ましい」とした一方で、「体調には依然として波があり、大きい行事の後は疲れが残ることがある」としている。
宮内庁によると、皇后さまは今年もコロナ禍で活動は制限されたが、天皇陛下とともに東日本大震災の被災者との交流など、オンラインを活用した公務に積極的に取り組んだ。昨年は取りやめた誕生日の祝賀行事を今年は行い、昨年3月以降会っていなかった上皇ご夫妻とも面会するという。(杉浦達朗)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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