雇い止め訴訟で元教員ら3人が大学側と和解 「裁判、長すぎた」

 九州保健福祉大学(宮崎県延岡市)薬学部の元教員ら4人が2018年に雇い止めに遭い、大学側に地位保全などを求めた訴訟で、3人と大学を運営する学校法人順正学園(岡山市)との和解が宮崎地裁延岡支部で成立した。原告側が15日、記者会見で明らかにし、「長引く裁判にこれ以上意義を見いだせなかった」と理由を語った。

 弁護団によると、和解したのは原告4人のうちいずれも40代の元助教の男女2人と元助手の女性で、和解は1月18日付。雇い止めのあった18年3月末までで雇用契約が終了したことを双方が確認し、大学側が3人に和解金(非公表)を支払うことで合意した。

 この問題をめぐっては、同大が18年4月以降の雇用契約を更新しなかったことに対し、4人が地位保全や雇い止め以降の賃金支払いを求めて19年4月に大学側を提訴。大学側は問題はなかったと主張して争っていた。

 地裁延岡支部は、訴訟とは別に19年2月に4人の雇い止めを無効とする仮処分決定を出したが、大学側は4人の職場復帰に応じず、地裁延岡支部は大学側の仮処分決定に対する異議申し立ても退けていた。

 代理人弁護士によると、3人…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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