2017年12月、かにこさんの母は難病で亡くなった。
線維状のたんぱく質が全身の臓器に沈着して機能障害をおこす「アミロイドーシス」だった。
当初は目立った症状もなかったが、次第に会話もままならなくなり、話せたときにもつじつまの合わないことを言うように。
心電図の波形が乱れてきたので父と弟を呼び寄せた翌日、57歳でこの世を去った。
診断されてから、わずか半年しか経っていなかった。
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亡くなる約1カ月前、病室で母からかけられた約束の言葉が、今も忘れられない。
いつも強気に「大丈夫やて。私がんばるで」と言っていた母の声が、その時は震えていた。
「もしこのままダメだったら…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル