【動画】千曲川の堤防が決壊した長野市穂保地区の増水の様子=北陸地方整備局提供
雨はそれほど降らず、台風も通り過ぎたのに、後から洪水が襲ってきた――。台風19号の被災地では、川の上流で降った雨が時間差で下流の氾濫(はんらん)を引き起こしたケースがあった。鬼怒川の堤防が決壊した2015年の関東・東北豪雨でも問題になった現象。専門家はその場の雨量だけでなく川の水位にも注意するよう呼びかける。
福島・栃木の県境を源に、太平洋に注ぐ那珂川が流れる水戸市。那珂川の支流から80メートル離れた場所にある同市藤井町の館野みどりさん(56)宅の床上まで水が達したのは、台風19号が福島沖に抜けた後の13日午前3時ごろだった。
30分後、いったん床から水が引いた。一緒にいた弟の栄一さん(49)は「雨もやんでいるし、完全に引いたら片付けをしよう」と、2階で夜明けを待った。
だが、午前6時ごろ、「川が氾…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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