三木一哉、奈良山雅俊
27日午前11時ごろ、北海道音威子府村咲来のリサイクル処理場の建物で、屋根に積もっていた雪が大量に滑り落ち、雪下ろしをしていた60代の男性作業員2人が巻き込まれた。2人は病院に搬送されたが、1人は死亡し、1人は心肺停止状態という。
名寄署や村によると、亡くなったのは同村音威子府、会社員木村佳伸さん(64)。現場では当時、村の依頼を受けた業者の7人が雪を下ろす作業をしていた。その最中に、屋根北側にあった雪が滑落。高さ約7メートルから木村さんら2人が崩れ落ちた大量の雪と一緒に屋根から落ち、雪に埋もれたという。
事故当時、屋根の上には1メートル以上の積雪があったとみられるが、ヘルメットや命綱などの装備はしていなかったという。同署は、事故原因を調べている。
気象庁の観測データによると、音威子府村は同日午後1時には道内で最も深い145センチの積雪があった。
同日午前8時15分ごろ、東川町北町の車庫でも、除雪作業中の会社員永草良光さん(57)=旭川市東鷹栖=が、屋根から降りてくる際にはしごが滑って転落、左のかかとを折るけがをした。(三木一哉、奈良山雅俊)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル