電動キックボードで営業スイスイ 西日本シティ銀行

布田一樹

 西日本シティ銀行福岡市)が、同市中央区にある2支店に電動キックボードの専用駐輪場を設置し、行員が営業活動をする際の移動手段として活用している。短距離の移動が楽になり、駐輪スペースも小さくて済むため、行員の評判も上々だという。

 電動キックボードは道路交通法上の「原動機付き自転車」に分類され、ヘルメットの着用が義務づけられている。片足で地面を蹴って走り出し、安定したらハンドル部分のレバーで速度を調節する。

 電動キックボードのシェアリングサービスを提供する福岡市のベンチャー企業「モビーライド」が10日から中央区内の11カ所に駐輪場を設置し、ヘルメットなしでも公道で走れる国認定の実証実験を行っている。西日本シティ銀行は、地元のベンチャー企業支援の一環で参画。薬院と赤坂門の2支店の敷地を駐輪場として提供し、薬院支店の営業担当者が仕事で使っている。

 行員はスマートフォンのアプリで車体に記されたQRコードを読み取って解錠、施錠をする。安全確保のためヘルメットを着用する。利用料金は30分150円、それ以降は1分ごとに5円加算され、同行が負担する。

 今まで移動手段として使ってきたバイクよりも駐輪スペースをとらず、夏場は徒歩での営業で汗だくにならずに済みそうだ。同行の担当者は「これでスタイリッシュに営業活動ができれば。行員の意見も聞きながら、今後は導入範囲を広げていきたい」と話している。(布田一樹)

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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