篠原大輔
【奈良】近鉄天理線(平端―天理間の4・5キロ)の動力が蒸気機関から電気になって、1日で100年。同日、天理駅構内で電化100周年記念式典があり、小学生と高校生がデザインしたヘッドマークをつけた列車の運行が始まった。
記念式典の最後に、大阪上本町駅を出発した臨時急行が天理駅へ入ってきた。同駅間の直通運転も100年前の4月1日に始まった。臨時急行には天理市内の小学生がデザインしたヘッドマークが先頭と最後尾についていた。
2月中旬に近鉄と天理市教育委員会が沿線の高校や市内の小中学校に記念ヘッドマークのデザインを依頼。約70点の応募作から5作品が選ばれた。1日から30日まで、平日は午前10時台から午後4時台の天理線40本、土日祝日も同時間帯の32本の列車に取り付けられる。
天理高校3年で美術部の乾美咲さんは、ホームに立つ女子高生の前を列車が通過し、スカートが風でなびく様子をデザインした。「100周年と聞いて、駆け抜けてきた電車が走り続けていくというイメージで作りました。いつも乗ってる電車に自分の作ったヘッドマークがつくなんて信じられないです」と笑った。(篠原大輔)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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