電気代500円の結婚生活、娘誕生でエアコン解禁の危機

 掃除機をやめ、エアコンの電源をオフにし、冷蔵庫のプラグを抜く。次々と家電を手放し、毎月の電気代が200円を割るのが普通になった5アンペア(A)生活だが、記事を書くたび、必ずといっていいほど読者から言われることがあった。「一人暮らしだからできる」「家族がいたら絶対無理、絶対に」。

 「いやいや、絶対にできる」と僕は内心思っていた。掃除機の代わりにほうきで掃除はできたし、エアコンがなくても行水と扇風機で涼むことができる。

 そう。必需品だと信じこんでいた家電が、実はぜんぜん必需などではなく、家電があるから発揮できなかった昔ながらの知恵や工夫で十分快適に暮らすことができるとわかったからだ。

  東日本大震災を福島赴任中に経験し、原子力発電所の事故で多くの人の家や土地が奪われる姿を間近で見た記者は、2012年に節電の道を歩み始めました。電力会社との契約を5アンペアに下げ、1カ月の電気代は200円弱。電力会社の電気をほとんど使わないで暮らせるようになりました。その後、結婚し、子どもが生まれたことで節電生活は見直しを迫られましたが、元の電気じゃぶじゃぶ生活に戻るつもりはありません。目指すのは「自然エネルギー100%」の暮らしです。

 その真理が2人暮らしになった…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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