気づいたらスマホを触っている生活から、少しリフレッシュしたい。そう思ったら訪ねられる温泉宿が、岐阜県の山奥にある。携帯電話の電波が届かず、電気がない夜は灯油ランプで過ごすという「オフライン」生活を体験できる。
岐阜県中津川市の付知峡の奥の山道を車で30分進むと「渡合(どあい)温泉」が見えた。建つのは宿だけだ。記者(42)の2台のスマホの表示は「ネットワーク接続がありません」。電源を切ってかばんにしまった。
「外的ストレスはないから、不便だけど快適ですよ」と、宿を切り盛りする今井俊博さん(58)と妻の美香さん(54)が出迎えてくれた。かつては林業で生計を立てる500人ほどの集落があったが、今はこの宿だけ。4月から11月末まで客を受け入れ、降雪が厳しい冬季は休むという。予約を含む連絡手段は衛星携帯電話だけで、川魚の養殖池の水を使った小水力発電で充電している。
冷蔵庫もない。イワナなどの川…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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