携帯電話大手KDDIの大規模な通信障害によって、生活や仕事に欠かせない携帯電話が4日午後まで、通話しにくい状態が続いた。台風が近づくなか、避難所と一時連絡がとれなかったほか、参院選の活動や配達などにも影響があり、困惑が広がった。
宮崎県日南市は4日、台風4号の影響で大雨に見舞われ、午前8時半に市内の一部(約9千世帯)に避難指示を発出。避難所を開設したが、直後にauの携帯電話の回線を使ったIP無線がつながりにくくなり、避難所の職員との定時連絡が一時できなくなった。個人携帯や避難所にある固定電話でやり取りしたという。
さらに、避難指示が出たことを伝える市の緊急速報メールが、auを使っている複数の職員に当初配信されず、約15分後に届いたという。市民に遅れて配信された可能性が高いという。
沖縄気象台によると、台風4号が沖縄県に接近した2~3日には、県内の観測所10地点でアメダスのデータが受信できず、雨量や風速などが更新できなかった。
気象庁によると、全国のアメダス1284地点のうち、2日には最大約500~550の観測点のデータを受信できなくなった。4日正午時点でも51地点で受信できなかったが、通信状況の復旧にともないおおむね改善したという。
気象警報・注意報や天気予報の発表については、気象レーダーや気象衛星を活用しているため影響はなかったという。
カツ丼の配達から参院選まで…広がる影響
auのスマートフォンを使う配達員の男性(30)=大阪市浪速区=は2日、カツ丼を配達するマンションの部屋番号を確認するため客に電話しようとしたが、つながらなかったという。
会社に連絡しようとしたが…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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