電車のラッピングはどうやるの?

「電車のラッピングはどうやるの?」

京都府・越智一蔵さん(小5)ほかの質問

ののちゃんのDo科学

ののちゃんは、朝日新聞に連載されている漫画の主人公で、小学3年生。学級担任の藤原先生を相手に、身の回りの不思議を質問します。聞いてほしい疑問はこちらへ。science@asahi.com

 ののちゃん カラフルな電車が走っているね。キャラクターの絵があって細かな模様もきれいだったよ。

 藤原先生 ラッピング電車だね。プレゼントを包むように、絵をかいたフィルムで丸ごとくるむから、こう呼ばれるよ。バスでもあるよね。

 のの 電車にピタッとはりついているってことだよね。どうやるの?

 先生 フィルムの厚さは0・1~0・2ミリほどで、幅は1メートル以上。裏側にはべとべとする粘着剤がぬってある。絵はプリンターで印刷して、デザイン通りにはりあわせていく。よく見ると、フィルムが重なりあったつなぎ目があるよ。

 のの プリンターなんだ。

 先生 おうちにあるインクジェットプリンターの大型版。細かなインクの粒を飛ばす方式だね。電車は外を走るし、洗車もあるから、日光や雨に強いインクを使い、透明なフィルムを重ねたりする。はるのは手作業。まず位置をあわせ、へらでなぞって押しつけていく。フィルムはのびやすくて、丸みや凹凸のあるところはドライヤーのような機械であたためたりしてぴったりに仕上げる。

 のの へえー。しわにならない?

 先生 そこが職人の腕の見せ…

この記事は有料会員記事です。残り767文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【5/10まで】記事読み放題コースが今なら2カ月間無料!詳しくはこちら

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment