奄美通信員・神田和明
震度5強の地震が9日にあったトカラ列島の悪石島(あくせきじま、鹿児島県十島〈としま〉村、75人)から、希望する住民の島外避難が11日、始まった。親子連れら4世帯16人が村営フェリーで奄美大島の名瀬港(同県奄美市)に到着。荷物を詰め込んだバッグを手にタラップを下り、それぞれの滞在先に向かった。
郵便局長の津波古(つはこ)香織さん(43)は消防団長の夫を島に残し、2児を連れて避難した。震度5強のときは職場にいたが、激しい揺れに「家が崩れるのではと思った。自宅では食器が落ちて割れていた」と振り返る。「いつまた大きな揺れがあるか不安だった。今夜からゆっくり寝られます」とほっとした表情の一方、「揺れが収まって早く帰れるようになってほしい」と話した。
避難者は、村が借りるホテルや親戚宅などに滞在する。12日には、悪石島から8世帯14人が鹿児島市にフェリーで向かう。
震度5強の地震を受け、気象…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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