阪神・淡路大震災の犠牲者を悼み、神戸市中央区の東遊園地で17日に開かれる「1・17のつどい」で、竹灯籠(どうろう)などを並べて描く言葉が「がんばろう」に決まった。公募に寄せられた候補から、実行委員会が話し合って決め、12日発表した。
震災直後から「がんばろう神戸」が復興への合言葉になったことにちなんだ。実行委は「新型コロナウイルスの不安を抱える中で、震災を経験した神戸が一歩踏み出す原動力になった合言葉をよみがえらせる」としている。
竹灯籠は各地のボランティアから寄せられているが年々減っている。今年は不足分を補うため、メッセージなどを書いた「紙灯籠」も募り、すでに約7千枚が集まった。藤本真一・実行委員長は「新型コロナで東遊園地に来られない人の思いも届けられる。一番のコロナ対策」と話す。
地震が起きた17日午前5時46分に会場に人が密集するのを避けるため、紙灯籠の一部は12時間前の16日午後5時46分から点灯を始め、翌朝までともし続ける。17日は会場で検温を実施する。藤本委員長は「(開催は)難しい判断だったが、一度やめると元に戻すのは難しい。小さくても火をともし続けることが、語りつぐことにつながる」と話した。(後藤遼太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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