阪神・淡路大震災の追悼行事で使うろうそくを持続的に確保しようと、神戸市中央区の東遊園地で15日、ろうを溶かしてろうそくを作る試みがあった。
東遊園地で16~17日に開かれる追悼行事「1・17のつどい」では、毎年灯籠(とうろう)を並べて文字をつくる。1・17のつどい実行委員会によると、毎年2日間で1万本以上のろうそくを消費するといい、安定して確保するため今回、実験的に取り組んだ。
集まったボランティアは、鍋で熱して溶かしたろうを、やかんでカプセルトイの容器に流し込んでいった。芯を1本ずつ差し込んで10分ほど乾かすと、半球形のろうそくができた。
作ったろうそくは500本以上で、今年のつどいで使用する予定。藤本真一実行委員長(39)は「今後、追悼行事で燃え残ったろうそくを来年以降に再利用できるように準備を進めたい」と話す。
つどいに向けてはこの日、神港学園高校(同市中央区)の野球部員約70人が「1・17」の形に灯籠を並べていった。加藤壱星主将(2年)は「竹一本一本は重いですが、震災のことを考え、当たり前の生活に感謝しながら並べています」と話していた。(小川聡仁)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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