岩手県山田町の湾内に浮かぶオランダ島が1日、東日本大震災後初めて海開きした。再開は10年ぶり。新型コロナウイルス感染防止のため町民による予約利用のみに限定するが、町は観光資源の一つとして今後の誘客を期待する。
予約客は山田漁港からの船で島に到着。佐々木來生(らい)君(5)は「貝殻だー、波だ!」とさっそく海に入ってはしゃいだ。母親の郁子さん(45)は「子どもの頃に比べて、砂浜の面積が少なくなって木々も減った気がする。それでも、震災後初めての海開きまでできて良かった」と話した。
白い砂浜があったオランダ島は東北唯一の無人島海水浴場としてにぎわったが、震災で遊歩道や桟橋が壊れ、砂浜は地盤沈下し使えなくなった。町は国の復興交付金を利用するなどして桟橋などを修復し7月20日に整備工事を終えた。
ただ、今年はコロナ禍で1、2日と8~10日の計5日間の利用に限定している。オランダ島へ向かう船は1日5便、定員を25人とし、利用者には検温や手の消毒を実施する。
オランダ島は、1643年にオ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル