震災直後から犯行継続か アワビ密漁の疑いで2人を逮捕

 岩手県大船渡市の海岸でアワビを密漁したとして、県警は7日、無職八重樫敏博容疑者(67)=花巻市=と職業不詳駿河昭久容疑者(44)=同市=を漁業法違反(特定水産動植物採捕の禁止)の疑いで逮捕し、発表した。

 アワビやナマコの組織的な密漁が横行していることから密漁を厳罰化した改正漁業法が昨年12月に施行されている。改正同法の適用は県内では初めて。

 生活環境課によると、両容疑者は2月28日夜、大船渡市三陸町の小壁漁港周辺で、漁業権や採捕許可がないのにアワビ数十個(約10キロ)を密漁した疑いがある。

 県漁業取締事務所から今年1月、県警に「夜に海岸近くで密漁しているとみられる人影がある」と通報があり、捜査していた。2人が拠点にしていた花巻市のアジトから潜水用のボンベやアワビ捕獲用の網などが見つかった。県警は2人が2011年の震災直後から陸前高田や気仙沼などの海岸で密漁を続け、被害はアワビ1トン(1千万円相当)以上になるとみており、流通経路などを調べている。(中山直樹)


Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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