2011年7月、サッカーの日本女子代表はドイツで開かれたワールドカップ(W杯)で世界一に輝いた。その年末、世相を映す「流行語大賞」で愛称の「なでしこジャパン」は大賞に選ばれた。「日本中に希望と勇気を与えた」が授賞理由だった。主将だった澤穂希さん(42)に、あの夏を振り返ってもらった。
東日本大震災が起きた11年3月11日は、なでしこジャパンがポルトガル遠征から帰国した日だった。
「私は東京都府中市の実家に母と居ました。寝不足もあって、テレビを見ながらうとうとしていたら、すごい揺れが来ました。食器棚が倒れないように母が必死におさえていたのを、覚えています」
東日本大震災から3カ月後に開…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル