東京都足立区の源証(げんしょう)寺の納骨堂で7月、住職が殺害された事件で、逮捕された墓石販売会社代表の男らと住職の間には、寺の霊園の運営を巡って様々な食い違いがあったことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は食い違いから男らが住職に恨みを募らせ、事件を起こしたとみている。
起訴内容を否認
東京地検は27日、墓石販売会社代表の斎藤竜太被告(50)と、役員の青木淳子被告(63)を殺人罪などで起訴した。捜査関係者によると、2人とも起訴内容を否認しているという。
浄土宗系寺院の源証寺は、500年近い歴史を持つと伝わる古刹(こさつ)だ。寺と、墓石販売会社「鵠祥堂(こくしょうどう)」(千葉県鎌ケ谷市)は2020年3月、ある契約を交わした。源証寺が近隣に持つ土地について、鵠祥堂が整備を担い、墓石販売で回収して利益も得る計画だった。
捜査関係者によると、交わされた契約書は数枚で、霊園運営の権利や義務が書かれていたが、細かい決まりまではなかったという。
良好だった関係、運営方針めぐり一転
鵠祥堂は13年、代表取締役…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル