岩田恵実
東京・霞が関や丸の内の官公庁施設に侵入したとして逮捕、起訴された藤本叶人容疑者(22)=東京都品川区=が、今年4~8月に官公庁の計19施設に侵入していた疑いがあることが、警視庁の調べでわかった。同庁はこのうち3施設への侵入容疑などで藤本容疑者を先月までに3回逮捕。残りの16施設への侵入容疑についても書類送検し、捜査を終結したと11日明らかにした。
捜査1課によると、藤本容疑者は8月24日に東京都千代田区の外務省に侵入したとして同月30日に逮捕された。他の官公庁への侵入も認める供述をしたため、同庁が裏付けを進めたところ、千代田区にある厚生労働省が入る庁舎と警視庁丸の内庁舎、港区にある警視庁愛宕署や同庁新橋庁舎などにも侵入した疑いがあることが判明。丸の内庁舎では更衣室から捜査用の腕章2個盗んだとする窃盗罪でも起訴されている。
藤本容疑者は官公庁に入る際はインターネットで購入した偽の議員バッジを付け、警視庁の施設にはスーツ姿で別の警察官の後について侵入するなどしていた。調べに対し、「自分が国会議員や警察官として見てもらえることで承認欲求を満たしていた」などと供述したという。(岩田恵実)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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