北海道・釧路の夏は「じり」とともにやって来る。肌にねばりつくような海霧を、釧路っ子たちはそう呼びならわしてきた。太平洋高気圧の南風が道東沖の寒流で冷やされ、濃い霧となって上陸する。そのじりが、年々減ってきているという。
じっとりと肌をぬらす霧 釧路では夏の季語
「海霧(じり)の笛茫々と釧路はじまる」。釧路市在住の俳人石川青狼(せいろう)さん(69)の句集「幻日」に収載されている作品だ。霧深い街に響く霧笛で、釧路の遅い夏の訪れを詠んだという。
拡大する
じりは6月ごろから8月にかけ…
980円で月300本まで2種類の会員記事を読めるシンプルコースのお申し込みはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment