霧の街・釧路なのに 名物「じり」が減少傾向 

 北海道・釧路の夏は「じり」とともにやって来る。肌にねばりつくような海霧を、釧路っ子たちはそう呼びならわしてきた。太平洋高気圧の南風が道東沖の寒流で冷やされ、濃い霧となって上陸する。そのじりが、年々減ってきているという。

じっとりと肌をぬらす霧 釧路では夏の季語

 「海霧(じり)の笛茫々と釧路はじまる」。釧路市在住の俳人石川青狼(せいろう)さん(69)の句集「幻日」に収載されている作品だ。霧深い街に響く霧笛で、釧路の遅い夏の訪れを詠んだという。

拡大する「海霧の笛茫々と…」の句を手にする石川青狼さん=6月4日午前11時42分、北海道釧路市

 じりは6月ごろから8月にかけ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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