青と黄色の色墨に込めた平和の情景 伝統工芸品でウクライナを支援

 戦火が続くウクライナを支援しようと、伝統工芸品「鈴鹿墨」を製造・販売する「進誠堂」(三重県鈴鹿市)が、「ウクライナ支援墨」を6日から発売する。同社特製の色墨の中から、同国の国旗と同じ青と黄色をセットにして販売。売り上げの半分を避難民の支援に寄付する。発案した伊藤晴信社長(34)は「色鮮やかな墨を通じ、少しでも支援につながれば」と話す。

 鈴鹿墨は、1千年以上の歴史を誇る国指定の伝統工芸品だ。しかし、墨汁や安価な輸入品に押され、1970年代に約20軒あった工房は現在は進誠堂のみ。伝統の生き残りをかけ、同社では、自由な創作を後押しするようなカラフルな色墨の開発に取り組む。顔料のみで作った色鮮やかな墨やラメ入りの墨など毎年新色を加え、これまでに23種類の色墨を送り出してきた。

 墨は寒いほど良いものができ…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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