吉備彩日、渡部耕平
青森県は12日、同県三戸町の養鶏場で死んだ鶏を検査した結果、鳥インフルエンザの感染を確認したと発表した。感染力や致死率が高い高病原性の疑いが強いという。農林水産省によると、鳥インフルエンザの発生は国内で今季9例目。県はその養鶏場で飼う約7千羽の殺処分を進める。
11日に県の簡易検査で感染が判明し、詳しく調べる遺伝子検査をしていた。
県によると、10日に64羽、11日に130羽が死んだ。それを受け、13羽を検査し、10羽が陽性だった。その後の遺伝子検査で、高病原性の疑いがある「H5亜型」と判明した。
県は12日午前10時から、養鶏場の約7千羽の殺処分の準備を始めた。24時間以内に処分を終える予定。
また、この養鶏場から半径3キロ圏内に対しては鶏や卵などを農場内にとどめる移動制限、10キロ圏内に対しては区域外に出さないようにする搬出制限をかけた。移動制限区域には1農場、搬出制限区域には25農場が含まれている。搬出制限区域には三戸町と接する岩手県の農場2カ所も入った。
12日午後には中村裕之・農水副大臣が県庁を訪問し、三村申吾知事と面会。「農水省と県との連携が重要であり、人的・物的支援は惜しまない」などと話した。(吉備彩日、渡部耕平)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル