青森公立大、学長のパワハラを認定 「健康上の理由」3月末に退職へ

古庄暢

 青森公立大学(青森市)は、香取薫学長(70)による複数の教員へのパワーハラスメントがあったとする調査結果を、28日付で公表した。香取学長は「健康上の理由」で31日付で大学を退職する。

 大学によると、教員3人から昨年12月、「(香取学長から)同僚の前で激しく叱責(しっせき)された」「物を蹴る威嚇行為をされた」など、7件のハラスメントについて相談があったという。

 学内関係者でつくるハラスメント防止対策委員会が、香取学長に聞き取り調査を実施。香取学長は「よく覚えていない」「大きな声を出したことはあると思う」と答えた一方、一部の行為については「事実ではない」として、ハラスメントを否定した。

 ただ、当時現場にいた職員などにも聞き取りを行った結果、委員会では相談があった7件すべてについて「おおむね事実である」と認定したという。

 香取学長は、2006年4月に同大経営経済学部教授に就任し、12年4月から学長を兼務していた。

 石川浩明理事長は「今後ともハラスメント相談体制を整えるとともに、ハラスメントを行わない、行わせない努力をしてまいります」とのコメントを出した。(古庄暢)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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