吉沢英将
北日本に停滞する前線の影響で9日、東北北部を中心に大雨となった。青森県では猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は記録的短時間大雨情報を発表。岩木川では氾濫(はんらん)の恐れが高まり、氾濫危険情報も出された。11日にかけて大雨となるといい、同庁は厳重な警戒を呼びかけている。
同庁によると、北日本にとどまる前線に暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、青森県では記録的な大雨となったところがあった。
同庁はこの日の朝と昼過ぎ、同県深浦町付近で約100ミリの猛烈の雨が降ったとみられるとして、記録的短時間大雨情報を2度発表した。同町では午後4時すぎまでの24時間では平年の8月1カ月の降水量を上回る246・5ミリを観測。観測史上最多を更新した。
降り続く大雨の影響で、青森県西部を流れる1級河川の岩木川では氾濫の危険性が高い氾濫危険水位を超え、氾濫危険情報も発表された。
大雨をもたらしている前線は1週間程度、北日本に停滞する見通し。10日午後6時までの24時間予想雨量は、いずれも多いところで東北200ミリ、北陸100ミリ。その後の24時間では、東北100~150ミリ、北陸50~100ミリと見込む。(吉沢英将)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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