ようやく総距離1550キロを制覇することができた。
青森から山口・下関まで日本海沿いの国道7、8、9号をランニングで走る「本州縦断フットレース」(スポーツエイド・ジャパン主催)。盛岡総局に所属する記者(53)はコロナ禍の2021年から毎年約3分の1の距離を走り、3回目の今年で走り切った。
昼夜関係なく、1人で前を見て黙々と進む。「なぜ、そんなに走るのか」。ゴールしても答えは出なかった。だが、日本は広く、素敵な場所、そしてすばらしい人たちが多いことがわかった。同様のレースなどに参加を希望する人らの参考になる経験もしてきた。道のりを報告する。
レースは毎年4~10月の期間に行われる。2008年以降、のべ人数で青森―下関の往復は8人、縦断は66人が走破している。このほか、青森―新潟(433キロ)は95人、新潟―京都・西舞鶴(535キロ)は70人、西舞鶴―下関(582キロ)は52人が走りきっている。
記者は昨年までに青森―新潟―西舞鶴を走り、残るは西舞鶴―下関のみだった。
去年ゴールした西舞鶴を10月6日にスタート。会社の休日取得の都合などで時間が限られていたため、これまでの経験をいかして、背負うリュックの軽量化や時短作戦などに取り組んだ。
最後のステージに立つ前に、これまでの経験で学んだことを改めて整理した。装備や時間の使い方、肉体のコントロール……。準備万全、全区間制覇への挑戦が始まった。
地図を頼りに進み、スマホで…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル