先の戦争で日米の激戦地となった沖縄県で遺骨収集を続ける市民団体代表の具志堅隆松さん(67)が14日、東京の靖国神社前でハンガーストライキを始めた。政府が名護市辺野古に造る米軍基地用の土砂調達先候補に、今も遺骨が見つかる沖縄本島南部を加えたことに抗議した。
具志堅さんはこの問題で沖縄戦の「慰霊の日」を迎えた6月に沖縄でハンストをしたが、「日本中の人が戦争を考える終戦の日に広く訴えたい」とこの日、東京へ。「戦没者の境遇に比べればたいしたことはない」と夜も路上で過ごし、15日夕まで続けるという。
靖国神社には英霊として明治維新以降の戦没者が主にまつられ、沖縄県民の4人に1人が犠牲になった先の戦争の指導者も含まれる。具志堅さんは「戦没者への思いは(靖国に)参拝する人たちと同じです。国が戦没者の尊厳を冒すこの問題を一緒に考えてほしい」と話した。(藤田直央)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル