22日に行われた「即位礼正殿の儀」。舞台となる皇居・宮殿は当日、中庭に赤や黄、紫などの「旛」とよばれるのぼりが高々と掲げられ、白い玉石が敷かれた庭上を彩った。この日はあいにくの雨。中庭に整列する予定だった古装束姿の職員らは、宮殿内の回廊などに並び、儀式を見守った。
宮殿「松の間」に安倍晋三首相ら三権の長がそろい、歴代皇太子の装束「黄丹袍(おうにのほう)」を着た秋篠宮さま、十二単(ひとえ)姿の秋篠宮妃紀子さまをはじめ皇族方が進まれると、会場は静寂に包まれた。降り続いていた雨は霧雨に変わり、中庭に穏やかな光が差し込んだ。
午後1時過ぎ、「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」姿の天皇陛下が侍従を従えて松の間へ進み、「高御座(たかみくら)」にご登壇。髪を「おすべらかし」に結い、十二単のお姿の皇后さまは隣の「御帳台(みちょうだい)」へ。この間、両陛下のお姿は帳の裏側で参列者からは見えず、「コツ、コツ」と木靴の音だけが響いた。
「カーン」という「鉦(しょう)」の音を合図に参列者が起立すると、紫の帳(とばり)が開かれ、両陛下のお姿があらわに。陛下は小田野展丈(のぶたけ)侍従長からお言葉の紙を受け取ると、厳粛な面持ちのまま、ゆっくりと口を開かれた。
陛下のご宣明の後、安倍首相が祝辞を述べ、万歳三唱。北の丸公園では礼砲が打ち上げられ、地鳴りのような音が数秒おきに、繰り返し響いた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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