和田翔太、魚住あかり
静岡県牧之原市で1日夜に発生した竜巻とみられる突風は、局地的に大きな被害をもたらした。これまでにけが人3人、建物被害40戸などの被害が確認されている。一夜明けた2日、被災地では被害の詳細が明らかになり、地元住民は片付けに追われた。
被害が大きかった牧之原市北部の布引原(ぬのひきはら)地区では電柱が倒れたり、車や家の窓ガラスが割れたりした。屋根の瓦が飛び、トタンが剝がれた家の近くでは、トラックが横倒しになっていた。茶畑にがれきが飛び散るなど、農作物にも被害が見られた。
牧之原市によると、2日午前8時半現在、半壊などを含めて建物被害が40件、電柱の倒壊が18本、倒木が3カ所、通行止めが8カ所、車の横転5台が確認されている。また市内850戸で一時停電しているという。
強風が吹いたとみられる時間、住民たちは、大きな音を聞いていた。
元区長の原田松男さん(77)は、「ゴー」という音を聞いた。当時、外では雷が鳴っており、「近くに(雷が)落ちたのかな」と思ったという。
自宅は屋根の瓦が飛び、ソーラーパネルが壊れ、窓ガラスも全部割れた。
「今、息子が雨に備えてシートを買いに行っている。すぐに復旧は無理だと思う。とりあえず屋根だけでも何とかしなくては」
高校生の孫と動画サイトを見ていたという渡辺公枝さん(68)も「ドーッ」という大きな音を聞いた。屋根や物置の他、1年前に買ったばかりの車のガラスも破損した。「物置に置いてあった長靴が吹き飛んで家の前の電線に引っかかっている」と驚きを隠さなかった。
壁や天井に大穴、横なぐりの雨が室内に
会社員の秋山崇男さん(54…
この記事は会員記事です。無料会員になると月5本までお読みいただけます。
残り:429文字/全文:1120文字
【5/11まで】デジタルコース(月額3,800円)が今なら2カ月間無料!詳しくはこちら
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル