大阪・アメリカ村に古着屋「FLAG(フラッグ)」を開いて20年。オーナーの内藤久純さんが年に数回、アメリカに行き、1着1着見極めて買い付けた服が並ぶ。買い付けでは時に「お宝」にも出会うという内藤さんが語る古着の魅力とは?
高校を卒業し、大阪の専門学校に入ってから、アメリカ村で古着を探すようになりました。アメリカの古着って武骨で洗練されすぎていない。そこがいい。今のデザインの源流にあたるものも見つかる。はまりました。結局、服の仕事をしたいと専門学校をやめました。親にすごく怒られましたけど。
20歳の頃、古着屋でバイトをするとオーナーがアメリカでの買い付けに連れていってくれました。中古家具や古着が並ぶスリフトショップと呼ばれる店やフリーマーケットを回りました。体育館のような倉庫で数え切れないほどの古着を1着1着見ることも。
レンタカーで2週間ほどかけて6千キロぐらい走る。ホテルなどで電話帳を借りて目的地の住所を調べるんです。印を付けた地図を僕が見てオーナーが運転するんですが、着くと店がなかったり。バイト2年目の頃には独り立ちして買い付けに行かされました。100万円以上の現金を渡されて。英語は片言だったし、そりゃあ、怖かったです。
24歳で店を開いた。アメリカ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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