CBCテレビ
三重県いなべ市に「声を出しての会話はお控え下さい」というカフェがあります。
2017年にオープンして営業を続けてきましたが、新型コロナの影響でことし4月に一旦、休業を余儀なくされました。 そして、8月からは「筆談カフェ」として再出発。独特の空気に包まれるカフェとして、話題を呼んでいます。 80年前の小学校を復元した木造校舎です。かつての職員室を再利用したこのカフェには、たった一つだけ、決まりごとがあります。 店の名は、桐林館(とうりんかん)喫茶室。ことし8月からは「静かな会話」を楽しむというスタイルに変更。
「筆談」のほかに、「指差し」「ジェスチャー」「手話」。想いの伝え方は、いろいろです。
スタッフもこの空間では、声は出せません。お客さんを呼び止めるのも一苦労です。
入り口に用意されているのは…「耳栓」です。 コンセプトは、音が聞こえない不便さと、面白さを楽しんでもらうこと。 声を使っての会話とは違い、筆談での意思疎通…。想いを理解するのにちょっとだけ時間を使います。
ノートに記されていく会話は、思い出として残されていきます。 この喫茶室を始めたのは、手話通訳者で、看護師でもある金子文絵さんです。 「今まで知らなかった発見みたいな、おもしろく聞こえない世界を、聞こえないということを誰かの障害ではなく、自分ごとみたいな形で体験してもらうため始めた。」(金子さん) 音が聞こえない世界で感じる伝えることの難しさと、伝えることが出来た喜び。 コロナ禍で生まれた静寂の喫茶室。決して、おしゃべり禁止ではありません。音声を使わないコミュニケーションをご堪能ください。 ■「桐林館喫茶室」(三重・いなべ市)
午後1時~4時営業(木~日)
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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