響く発砲音…「外出ないで」叫ぶ警察官 子ども4600人が校内待機

 埼玉県戸田市の病院で31日、発砲があり、隣接する蕨(わらび)市の郵便局で男が立てこもった事件で、周辺では県警が警戒態勢をひいている。蕨市内の学校では31日午後、計約4600人の児童・生徒を校内に待機させるなど地域には緊張が走った。

 戸田中央総合病院の近くに住む60代の女性は、家の中にいたところ、「ポン」という大きな音を聞いた。びっくりして、銃の音に似ていると感じたが、事件だとは思いもしなかった。

 その後に友人からメールで発砲事件と知らされ、初めて家の外に出た。数多くの警察官の姿を見て、驚いたという。「犯人が逃げていると思うと怖いです」

 同病院から、男が立てこもった蕨郵便局は約1・5キロ離れている。

 蕨郵便局から近くの倉庫「昇栄梱包(こんぽう)」のアルバイトの女性は同日午後3時前、パトカーのサイレンに気付いた。「次々とパトカーが来て、警察官が大声で『銃を持って立てこもっている。外には出ないように。窓から顔を出さないように』と叫んでいました」

 当時、社内には従業員が8人。1階は駐車スペースになっていて、従業員が3、4人いた。慌ててシャッターを閉めた。

 その直後、「パン」という音が聞こえたと女性は話す。「運動会で聞くスタート音のような音だった。ニュースで郵便局でも発砲したという情報があったので、もしかしたら、あのときの音が発砲音だったのかもしれないと思った」

 午後3時半を過ぎたが、窓の…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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