こんなに頑張っているのに、周りから認められない。職場や家庭で、そんな経験はありませんか。どのようにしたら乗り越えられるのでしょう。「認められたい」の著書がある精神科医の熊代亨さんに聞きました。
「第三の場所」あるといい
頑張っているけど認められない状態に陥らないよう、工夫していても、心身ぎりぎりまで頑張っている時にむげにされれば人は傷つくし、涙ぐむこともあるものです。仕事相手には自分の頑張りが伝わっているのに、会社や組織の上司、先輩からは認められない。そんな経験はみなさんにもあるのではないでしょうか。
進化生物学の研究によれば、人は助け合う性質を本能的に持っているそうです。精神分析も、認められたいという人の心の性質を検証してきました。
1人では何もできないし、認められたい気持ちは満たされません。だから認め合いながら一緒に働き、生きることが大切です。それが人間というものでしょう。
本当は、お互いあいさつを交わすだけでも認め合う気持ちになれるもの。それでも、役割や価値観の違い、忙しさや配慮不足で気持ちがすれ違うこともあります。
私が精神科医として経験が浅…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル