願いは「食」以外にも 患者や家族の本音に耳を傾ける

歯科衛生士 丸岡三紗さん

 今回取り上げるのは、山下道治さん(享年72)です。「神経サルコイドーシス」という難病を患っていました。香川県まんのう町の自宅を私は訪問していました。

 道治さんには、2017年4月から、関わり始めました。元々は大学病院で治療を受けていましたが、「家に帰してあげたい」と、看護師である妻喜代子さん(75)が自宅での看取(みと)りを決めました。

 退院当日に、医師や歯科医、看護師や歯科衛生士、ケアマネジャーなど多職種が自宅に集まって担当者会議を開催。当歯科診療所のある琴南地区は、在宅医療介護連携会議を月1回開いており、いちいち自己紹介から始めなくてもいいメリットがあります。口から食べることについて、ご家族から相談がありました。そこで言語聴覚士につないで、のみ込みの評価をしてもらいました。

 でも、ご本人は食べることに…

この記事は有料記事です。残り1072文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment