高田純一
顧客の生命保険の解約請求書を偽造して解約金計約205万円をだまし取ったとして、和歌山県警は9日、第一生命保険の元社員で警備員の小野厚子容疑者(52)=和歌山市田尻=を詐欺と有印私文書偽造・同行使の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
和歌山東署によると、小野容疑者は同社和歌山支社の外交員だった2018年10月25日ごろ、自身の顧客1人の解約請求書を2件偽造して社に提出。同月30日、同社から約205万円を顧客の銀行口座に振り込ませ、だまし取った疑いがある。顧客には「間違って送金された」と告げ、顧客の口座から現金を引き出させて受け取ったという。署は同じ手口で顧客5人から26件約1973万円を詐取したとみて調べている。
第一生命は20年7月ごろから内部調査。同年9月に懲戒解雇し、昨年5月に署に刑事告訴していた。同社は、顧客に無断で貸し付けたことにして現金を不正に得てもいたなどとして、被害総額は約5992万円にのぼるとしている。(高田純一)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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