「恒心(こうしん)教」と称する人たちが拠点とする匿名の掲示板に、企業や組織から流出したとみられる個人情報が大量に掲載されており、企業や組織側への取材で少なくとも計113万件が確認された。情報は企業のサイトがハッキングされるなどして流出したとみられる。
「信頼を失ってしまった」
関東地方にある小売会社は、大量の顧客のメールアドレスが「恒心教」の掲示板に掲載された。昨夏、警察庁から「客のものと思われるメールアドレスが公開されている」と連絡を受け、発覚したという。
同社が調べたところ、自社の通販サイトの顧客情報と一致した。サーバーの管理業者に連絡すると、不正アクセスが確認された。流出はメールアドレスのみで、名前やカード情報などは確認されていないという。
同社の担当者によると、顧客に通知した後に通販サイトを退会した人もいたという。「お客様に迷惑をかけたことで、我々の信頼度が落ちてしまった。信頼回復には時間がかかる」と話す。
流出した人材派遣会社「金銭支払わないで」
関東地方の人材派遣会社は昨…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル