大山稜
知人男性を浴槽に沈めて殺害しようとしたなどとして、警視庁は、いずれも職業不詳の23歳と22歳の兄弟2人を殺人未遂と強制わいせつの疑いで逮捕し、28日発表した。男性と2人は同じ特殊詐欺グループのメンバーで、無断で詐欺の電話をかけた男性に2人が制裁を加えたとみて調べている。
愛宕署によると、2人は6月30日、北海道北見市内のホテルで、旭川市の男性(22)の首を押さえて湯船に顔を沈めて殺そうとしたほか、男性を全裸にして自慰行為を強要し、これらの様子を動画で撮影した疑いがある。調べに対し、兄は「弁護士が来てから話す」と認否を留保し、弟は黙秘しているという。
容疑者2人と男性はいずれも詐欺の電話をかける「かけ子」グループで、2人は指示役、被害男性は実行役だった。男性は同署に対し、無断で詐欺電話をかけて現金の詐取に成功していたことに激高した2人から制裁を加えられた、という説明をしているという。
2人は男性とは別人への逮捕監禁容疑などで7月に署に逮捕されていた。その際、押収されたスマートフォンに、今回の事件の様子を撮影した動画が記録されていたことから事件が発覚したという。(大山稜)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment