福岡県の上空で先月、航空自衛隊築城基地(同県)所属のF2戦闘機から操縦席を覆う風よけの風防が落下した事故で、防衛省は2日、風防がロックされていない状態のまま飛行したため、操縦席の内外の圧力差で機体から分離したとみられると発表した。操縦者がロックを確認していなかったという。
航空幕僚監部によると、事故機は飛行前の点検で、風防の作動やロックの警報灯に異常がないことが確認されていた。一方、フライトレコーダーには離陸前から風防がロックされていない状態だったことが記録されていた。操縦者は、離陸前にロック状態や警報灯の状況を確認していなかったという。
事故は10月10日午後0時50分ごろに発生。緊急発進のため同県朝倉市東部の山間部の上空を飛行中に風防(約90キロ)や機内にあった緊急用はしごが落下した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル