食べられる運命免れた「奇跡のニワトリ」一躍、愛され者

 大阪市天王寺区の天王寺動物園。3年前に最後の1頭がこの世を去り、「主不在」になったはずのゾウ舎を、我が物顔で歩く2羽のオスのニワトリがいる。

 パイプいすの上で物思いにふけるように立ち止まったり、近づく飼育員に「いらっしゃい」というかのように近づいてみたり。2羽とも実に気ままだ。

 「まさひろ」と「よしと」だ。今年で満6歳になる先輩のまさひろはこんな呼び名でかつて人気者になった。

 「奇跡のニワトリ」

 養鶏場で生まれたまさひろが園に来たのは、生後まもない2015年7月のことだ。まだヒヨコで、名前もなかった。

 展示ではなく「生き餌(え)」になるためだ。アライグマに差し出されるはずだった。

 ところが当時、園はマガモの人…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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