徳島県の飯泉嘉門知事は8日の定例会見で、次期衆院選徳島1区への立候補を取りやめた経緯を説明する際、注意欠陥・多動性障害(ADHD)を揶揄(やゆ)するような言動を行った。報道陣から「不適切だ」などと指摘を受けて釈明。会見終了から3時間半後に、謝罪コメントを出し、発言を撤回した。
飯泉知事は会見で、立候補表明するとみられていた1日の県議会で、最終的に立候補見送りを表明したことに対し、「知事が議場でうろたえていない」(飯泉知事)から出来レースと指摘する声があると言及。
「普通こんなことになったら、きょときょとね。多動性症候群じゃないですけど、こないなって、う~なんだよなんてなる。それが起こらないということは出来レースだと」などと言いながら、あたかもADHDの人がうろたえた際に取る行動かのように、首を大げさに振ったり、手を動かしたりした。
記者から「不適切ではないか」と指摘されると、「(ADHDについて)理解を進めてもらおうと使った」と説明。さらに「この言い方で理解が進むのか」と追及されると、「必ずしも言う必要はなかった。お怒りになられる方がいれば申し訳ない」と釈明したが、撤回はしなかった。
だが、会見から3時間半経った午後2時半ごろに、報道各社に「不適切な発言でしたので撤回します。深くお詫び申し上げます」とのコメントを発表。県がユーチューブで配信している会見動画については該当部分をカットしてアップした。
一方、立候補しないことを表…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル