水道管の塗料に規格外の原料を使っていた塗料メーカーの神東塗料(兵庫県尼崎市、東証1部上場)が、日本水道協会に提出する品質試験のデータを偽装していた疑いがあることが協会への取材でわかった。塗料から溶け出す成分を分析するためのサンプルを、協会が定める条件より高温で長時間乾燥させて、さらに水で洗っていたという。成分を少なくみせるために不正をしていた可能性がある。
神東塗料は朝日新聞の取材に28日、「不適切行為については確認を進めている。事態が判明次第、公表したい」(総務人事室)とコメントしたが、試験の詳細は明らかにしなかった。
市町村などは水道工事の際、自治体でつくる日本水道協会の規格認証を取った製品を使っている。塗料メーカーは認証を取る際、塗料を塗ったガラス板を乾かしたサンプルの試験片を協会に提出。試験片を水に浸し、染み出した成分を委託先の外部機関が分析した上で、安全性が確認できたものを協会が認証している。
日本水道協会によると、神東…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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