新型コロナウイルスの緊急事態宣言を受けた大阪府の娯楽施設などに対する休業要請が14日、始まった。初日には多数が要請に従う一方、営業を続けるところも。7日の緊急事態宣言から1週間。街には嘆きとあきらめの声があふれた。
【14日午前0時、ミナミのインターネットカフェ】
100前後のブースに、客は15人ほど。それぞれヘッドホンを付けて動画を見たり、机に突っ伏して寝ていたり。大阪府はこの時間から休業を求めていた。
客の一人に59歳の男性がいた。机には、缶ビールの空き缶と食べ終わったカップ麺の容器。1年ほど前からネットカフェで寝泊まりしている。自宅アパートがごみ屋敷のようになったのがきっかけという。
日雇いで工事現場などで働いていたが新型コロナが影響したのか、3月下旬から仕事がなくなった。「2週間は遊んで暮らしたが、この生活がいつまで続くんかな……」。貯金はあまりなく、焦りは募る。男性は休業要請に「そりゃ困る」。ネットカフェで寝泊まりする人のために、府はホテルを紹介しているが、男性は「ここは10時間いても千円ちょっと。ホテルはそんなに安うないやろ」。営業するネットカフェがある限り、ホテルを利用するつもりはないという。
一方、別のネットカフェは、こ…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル