世界自然遺産の知床半島に位置する北海道東部の羅臼町で、2018年から民家の飼い犬8匹を殺傷し続けたオスのヒグマが駆除された。年齢10歳以上の成獣で体重は約200キロ。駆除後にヒグマの体を見た町内の関係者は「高齢のせいか、やせ細っている。若いころは400キロ以上の大きなヒグマだったのではないか」との見方をしている。
羅臼町では18~20年の夏にヒグマによる飼い犬の襲撃が4件起き、計5匹が殺された。昨年6月末にも、同町海岸町の民家で1匹が殺され、2匹が負傷した。犬に残された唾液(だえき)などのDNA鑑定から同一個体の仕業とわかり、初めて目撃された知床半島で隣接する斜里町のルシャ地区にちなんで関係者に「ルシャ太郎」と呼ばれていたため、「RT」の通称がついた。
6月29日になって町海岸町…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル