「餃子(ギョーザ)の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東(おおひがし)隆行さん(当時72)が2013年12月、京都市山科区の本社前で射殺された事件で、京都府警は、特定危険指定暴力団・工藤会系組幹部の男(55)が関与した疑いが強まったとして殺人容疑で本格捜査する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。発生からまもなく9年。上場企業のトップが射殺された事件は、重大局面を迎える。
捜査関係者によると、現場に落ちていたたばこの吸い殻のDNA型鑑定などから15年に男が浮上。ただ、目撃証言はなく、事件は長期化の様相を見せていた。府警は、犯行に使われたとみられる車両などの捜査を進め、集めた状況証拠を改めて精査した結果、事件当時に福岡を拠点とし、別の銃撃事件で受刑している男が関与した疑いが強まったと判断した模様だ。
大東さんの殺害事件は13年12月19日午前5時45分ごろ、王将本社前の駐車場で起きた。大東さんは1人で車を運転して出勤し、車を降りた直後に腹や胸を拳銃で4発撃たれて死亡した。周囲の防犯カメラの映像解析の結果、犯人はオートバイで逃げた可能性が高いことがわかった。
府警は、①事件直後に現場付…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment