参院選(7月21日投開票)をめぐり、与野党の6党首は30日夜、インターネット中継動画サイト「ニコニコ動画」の党首討論会に出席し、論戦を交わした。安倍晋三首相(自民党総裁)は憲法改正について「国民的議論を深めるのは私たちの責任だ。未来に向かって前に進んでいくのか、全く進まないのかを問うのが参院選だ」と述べ、改めて選挙戦で争点とする考えを強調した。主要野党は消極的な姿勢を示した。
立憲民主党の枝野幸男代表は「国民投票法に欠陥があるので改正しようと与野党で議論している途中だ。(与党が)議論をしないで採決しようとしている」と指摘。国会の憲法審査会で議論が進まない責任は与党にあると反論した。
共産党の志位和夫委員長は「国民の多数は憲法改正を望んでいない。(そもそも憲法審を)動かすべきではない」と訴えた。
公明党の山口那津男代表は、憲法審の議論が停滞していることについて「落ち着いて議論ができる環境を与野党ともに努力してつくるべきだ」と述べた。
首相は、自衛隊を憲法違反とする共産党と、合憲とする立憲民主など他の野党が参院選の改選1人区で候補者を一本化したことに触れ「候補者を1人に絞るなら、自衛隊が違憲か合憲かという最も大切な点は統一すべきではないか」と矛盾を指摘した。
これに対し、枝野氏は「自衛隊が憲法違反だという主張は当選しても6年は国会で言わないということで一致した」と説明した。
首相は、日米安全保障条約に不満を表明したトランプ米大統領の発言に関し、「自衛隊と憲法の関係で私たちが何ができるかについては初めて会ったときから説明している」と語った。
首相は、10月の消費税率10%への引き上げを予定通り実施すると明言。「10月から幼児教育・保育を無償化する。そのためにも安定財源である消費税が必要だ」と指摘した。
野党は、今回の消費増税について「消費が伸びない中、凍結すべきだ」(国民民主党の玉木雄一郎代表)などとこぞって反対した。
討論の司会者によると、社民党の又市征治党首は体調不良により欠席した。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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