インフルエンザや新型肺炎が警戒される中、東京と神奈川の私立中学入試が1日、始まった。進学塾の栄光ゼミナール(東京都千代田区)によると、この日は、すでに入試が始まった千葉を含む計217校の私立中と公立中高一貫校などで試験がある。
首都圏では近年、中学受験する子が増加。昨年は1日午前だけで約4万人が試験を受けた。過去10年で最多だ。今年はさらに増えるとみられている。午後にも試験を行う学校が増え、1日に午前・午後と2回、違う学校の試験を受ける受験生も少なくない。
1日の志願者数が昨年より100人以上増えた早稲田中学(新宿区)には、午前7時過ぎから受験生たちが次々と集まった。今年は、男子校で志願者数を増やしたところが目立つ。大学入試改革への不安もあり、早稲田大への内部進学と、外部大進学の二つの進路を選べることも人気に影響している。マスク姿の受験生たちは、正門に集まった塾講師らと握手を交わし、会場に向かった。息子を送り出した両親は「インフル対策は気をつけてきた。新型肺炎までなぜこの時期なのか……」と話した。(宮坂麻子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル