強い台風15号が関東地方に上陸した9日、JRや私鉄など各路線で始発から運転を見合わせた。
首都圏で大規模な鉄道の計画運休が行われたのは、今回で2回目だ。最初の計画運休は、台風24号が列島を縦断した昨年9月30日。JR東日本は運休当日の正午過ぎ、首都圏全路線の運行を午後8時以降取りやめることを発表し、私鉄も終電を繰り上げた。翌朝は大きな混乱はなかったが、倒木の撤去などで運転再開が遅れ、利用客が集まった複数の駅で入場が制限されるなどした。
JR東はその後、計画運休を実施する場合は、原則的に前日までに発表することを決めた。国土交通省も鉄道各社を集めた検討会を開き、計画運休自体は有効であることを各社と確認。各社には、計画運休に備えて情報提供のタイミングなどのスケジュールを検討しておくよう求めた。
計画運休を初めて本格的に取り組んだのはJR西日本で、2014年10月に台風が接近する前日に運休を発表した。その後も複数回おこなっており、直近では、台風10号が接近した先月14、15日、山陽新幹線や在来線で計画運休を実施した。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル