埼玉県内にある私立中学校で10日、入学試験が始まり、首都圏の受験シーズンが本格的にスタートした。
例年、県内外から多数の受験生が集まることで知られる栄東中学(さいたま市)では、この日、5598人が出願。午前8時の受け付け開始時間前から、駅から学校までの道では多くの親子が列を作っていた。
東京都北区の男子受験生は「勉強してきた成果を頑張って出したい」。母親(49)は「今日が受験の初日。緊張せず臨んでもらえれば」と話していた。
同校では、新型コロナウイルスが5類になったことから、受験会場の教室に設置してきた仕切りは今年は設けなかった。ただ、検温や換気などの感染対策は引き続き実施。コロナ前は多くの塾関係者が激励に訪れる姿が恒例だったが、今年も自粛を要請した。
同校では11日や12日なども試験があり、全日程を合わせると、のべ1万2918人が出願している。出願者がのべ1万人を超えるのは11年連続という。井上和明入試広報センター長は「中学受験熱の高まりもあるし、交通アクセスが良くなって東京や神奈川からの受験生も増えた」と話す。
1月20日には千葉県で、2月1日には東京都と神奈川県の私立中学でも、入試が始まる。(滝沢貴大)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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