正殿などが全焼した首里城(那覇市)の再建に向けた関係閣僚会議が27日、首相官邸であり、正殿を2026年までに再建することを目指す工程をまとめた。沖縄の人たちは、再びその姿を見られる時期のめどが立ち、喜んだ。
政府の工程表では、20年度早期に設計に入り、22年中に本体工事を始める。早期発見と初期消火ができなかった反省から、正殿には自動火災報知設備やスプリンクラーを設置する。必要な木材については、国産ヒノキを中心にし、沖縄の在来樹種も可能な限り活用することを盛り込んだ。
菅義偉官房長官は会議で「ゴールデンウィークまでに正殿の地下遺構の見学を可能とすることを始め、復元過程の公開や観光振興など地元のニーズに対応した施策を推進していただくようお願いする」と述べた。
「思ったより早い」沖縄で期待膨らむ
沖縄では、期待が膨らむ。地元の首里地区で地域の行事などを主催する首里振興会事務局長の嘉陽田(かようだ)詮(さとし)さん(69)は「思ったより早くて良かった。光が見えた」と喜んだ。
2月上旬、公民館で火災前の首…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル