昨年10月の火災で焼失した首里城(那覇市)の正殿跡を含む有料エリアが、12日から公開されている。世界遺産の地下遺構などを見学できる。11日には報道機関や地元関係者に公開された。
地下遺構は15世紀の首里城の石積みの土台など。火災前は正殿の床のガラス板越しに見ることができた。火災後、焼け落ちたがれきなどを撤去し、プレハブの小屋を建てて、四方から見学できるようにした。
公開される有料エリアでは、焼け残った大龍柱(りゅうちゅう)を見られるほか、正殿の屋根にあった龍の装飾の一部なども展示されている。入場料は大人400円。
5月の大型連休に合わせて公開する予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため延期していた。政府は2026年度までに正殿などの再建をめざす工程をまとめている。
国は今後、正殿の再建工事などもできるだけ公開していく方針。国営沖縄記念公園事務所の鈴木武彦所長は「刻一刻と変わっていく復元、復興の風景を毎回違った形で見てもらえる」と語った。(岡田将平)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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